杜の輪舞曲[ロンド]ー表現すること・生きていくこと


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エンターテインメント ブック
開発者 Castalia Co. Limited.
3.99 USD

2010年秋、仙台を拠点に活動する二人の作家が初めて出会った。「小説の可能性と未来」をテーマに語り合われた二人の対話は、やがて自らが住む仙台という街、教育、表現という行為について、そして生と死の問題にまで広がっていく——。
 
2010年11月21日、28日にわたって河北新報に掲載されると同時に大反響を呼んだ伊集院静・瀬名秀明対談を大幅に加筆修正し、新たに両氏の語り下ろしと、瀬名秀明氏の未発表エッセイ「鎌先温泉」ほかも加えた電子書籍完全オリジナルのエッセイ集が、ここに登場。本書は、杜の都・仙台に住み、創作活動を続ける二人の予期せぬ出会いによって実現した、初の対談集である。仙台から世界に向けて「表現」を行っていく意味とは何か。小説を書くための心得とは。芸術とは。そして生と死とは。二人の作家が時を忘れて語りあった、奇跡的な魂のドキュメント。

発行:キャスタリア株式会社
 
■著者紹介
伊集院静(いじゅういんしずか)
1950年山口県防府市生まれ。立教大学文学部日本文学科卒業。1981年「小説現代」誌上に「皐月」を発表し、文壇デビュー。1991年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で第107回直木賞、94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞など、著作、受賞歴多数。1987年には『愚か者』の作詞により、日本レコード大賞を受賞している。近著に『美の旅人』等のエッセイ、『志賀越みち』『お父やんとオジさん』『浅草のおんな』等の小説、宮澤正明氏写真によるエッセイ『ホーム オブ ゴルフ』ほか。
 
瀬名秀明(せなひであき)
1968年生まれ。『パラサイト・イヴ』で日本ホラー小説大賞、『BRAIN VALLEY』で日本SF大賞を受賞。その他の小説作品に『八月の博物館』『ハル』『デカルトの密室』『エヴリブレス』など。科学ノンフィクション作品に『ミトコンドリアのちから』(共著)や『インフルエンザ21世紀』などがある。最新刊は藤子・F・不二雄原作『ドラえもん のび太と鉄人兵団』の小説化作品。2006年から2009年まで東北大学機械系特任教授をつとめた。2011年、仙台文学館にて「瀬名秀明資料特集展 科学と文学の境界を超えて」を開催。現在も仙台で執筆活動を続けている。